のぼせ症状はつむじが薄くなる・冷え性は髪がつくれない

まず先に、これからお伝えする事はAGAとの関係性は分かっていません。

しかし、のぼせ体質の人の脱毛には関連している事も多いのでご紹介させていただきます。

 

頭寒足熱という言葉がありますが、頭が冷えていて足が温かい身体の状態こそ、健康であると言われています。

現代社会では、ストレスを抱える人が多いため、熱は上にのぼりやすく、ずっと熱が上にのぼってしまうとのぼせとなり、身体の一番上の天頂部に熱、気、血が停滞することにより、『作物が干からびる』ように、髪も干からびてしまう(テレビで焼け果てると例えました)と中医学では例えられています。

のぼせ症状には、大きく分けて二つあります。

男性はのぼせ症状も冷えのぼせ症状もO字の局所的な抜け毛につながりやすい
男性はのぼせ症状も冷えのぼせ症状もO字の局所的な抜け毛につながりやすい

 

一つは、一般的に言われるのぼせ症状です。こののぼせ症状には、暑がりや、顔が赤い、爪が赤い、高血圧、血が多い、舌が赤い、体質的に心臓疾患がある人も含まれます。

もう一つは、あまり知られていないのですが、冷えが原因で熱のバランスが取れなくなる『冷えのぼせ』の症状です。

ここからは、私の経験も交えてお伝えしますが、男性は、冷えのぼせも通常ののぼせ症状も、天頂部がスコンとO字のような局所的な脱毛になりやすいです。


女性は、冷えのぼせは全体の薄毛。

高血圧などの通常ののぼせ症状の場合は、男性と同様に、天頂部に局所的な脱毛が現れます。

男性の冷えのぼせと女性の冷えのぼせで脱毛傾向が異なるのは、

おそらくホルモンの関係なのではないか?と考えています。

女性は純粋なのぼせ症状(高血圧、暑がり、舌が赤いなど)は天頂部が薄くなりやすく、冷えのぼせは全体の薄毛を招きやすい
女性は純粋なのぼせ症状(高血圧、暑がり、舌が赤いなど)は天頂部が薄くなりやすく、冷えのぼせは全体の薄毛を招きやすい

なお、ヘッドスパのお客様で『足が温かくなってきました』とお言葉をいただくことが多くありますが、それは、上に上った熱が、ヘッドスパにより、熱が抜け、体温のバランスが整えられる為です。

ご自身での自己ケアであれば、湯船で下半身を温め、百会や合谷、血海や太衝などのツボ押しが効果的です。

 

のぼせと脱毛の関係性は、現代医学、中医学ともに説明があり、それぞれの考え方は、似ているところも異なるところもありますが、のぼせ症状と天頂部の局所的な薄毛は関係があると考えられています。


のぼせや脱毛の関係性の全てにエビデンスがあるというわけではなく、AGAなど原因が異なるケースもあるため、天頂部の局所的な薄毛がすべてのぼせが原因であるとは言えませんが、2万人の頭皮を見てきた私としても、その傾向には確信があります。

 

記事公開日 2019年11月20日

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